【第6回:最終回】家計管理に必要な基礎トレーニング
おはようございます。
群馬県高崎市のFP牛込伸幸です。
今日も自分のできることを
たんたんとやっていきたいと思います。
前回は、これまでのまとめをお伝えしました。1か月の流れをイメージできましたか?
今回でこの連載も最終回となります。最後は、ぼくが家計の管理で最も大切にしている、ある「考え方」をお話します。
ここが整っていないと、どんなにいいしくみを使っても、うまくいかないと感じています。
逆に、ここが整っていれば、そんなに細かいしくみを使わなくても大丈夫です。
うまくいかないからと、しくみをどんどん細かく複雑にしている方を見かけます。
でも、ポイントはそこじゃないです。むしろ、しくみはシンプルな方がいいです。
ぼくも、これも把握したい、あれも知りたい、しくみを細かくしては、戻りを繰り返してきました。
何ごともちょうどいいバランスってありますよね。その基本をこの講座ではお伝えしています^^
●なぜ赤字を解消できない?
どうして赤字を解消できないんだろう?
どうして貯金が思うようにできないんだろう?
こう思うこと、あると思います。もちろん、ぼくもあります(笑)
結論からいうと、それは予算を決めていないからだと思います。
予算を決めていない。
どんぶり勘定過ぎる(汗)
もしくは、ぼくもよくやってしまうのですが(笑)、一応は予算を決めてはいても、それを守ろうという意識が低過ぎる、保てない、予算を決めただけで満足してしまっている。
ある程度の意識があれば、今月は使い過ぎてるぞ!とペースを落としたり、この支出は来月に回そう!と思えたりします。
もちろん、日々の暮らしが窮屈になるほどケチケチするのはよくありません。
ほどよい緊張感があって、家計も管理できている、これが目指すところです。
●家計の管理には練習が必要
家計の管理は、しくみを作ってからが本当のスタートです。予算内でやりくりできるようになるには練習が必要です。
ぼくは、いいしくみを作ればそれで終わりと思ってました。でも、そうじゃない。
やっぱり練習が必要。
・・・
ぼくの方法でいえば、自分のお金と家計のお金を分けて、さらに、家計のお金を3つに分ける。
カフェに行ったり、本を買ったり、自分のものを買うときは「自分の」お財布の残高を何となく意識しながら。
スーパーで食材の買い出しにいくときは、毎月の生活費のお財布(現金)の残高を何となく意識しながら。
(ちょっとだけ細かい話をすると、食費はほかの支出と分けて管理しています。1か月では長いので、1週間単位で予算を決めて管理しています)
・・・
日々、練習だなあと感じます。
あるときは、予算を守る意識が低かったなあ、どんぶり勘定すぎたと反省し、また、あるときは、ケチケチし過ぎたと反省したり。
こうして練習を続けていくと、やりくりが上達して、お金と上手につきあうコツみたいなものがわかってきます。
また、適正な予算額も自然と見えてきます。
ここは、もうちょっと減らしても大丈夫だけど、こっちは、ちゃんと予算をあてたい。価値観の優先順位がついて、お金の使い方にメリハリがつきます。
もちろん、これも大事、あれも大事と、貯金ができないことを自己正当化しちゃだめですけど(笑)
適正な予算額は、ある程度、続けないと見えてこないものです。
・・・
こんな練習を続けて、何年かたったとき、これだなと思ったのは、「ある分で暮らす」という考え方です。
ある分で暮らせばいいよね~^^
という軽い感じです。
悲観的でなく明るい感じ。
肩の力が抜けてリラックスしている感じ。
いいときも、そうでないときも、こんな気持ちでいれば、お金の使い方って整ってきます。
そして、お金のやりくりがうまく行くと、自信と安心感が生まれて、日々の暮らしも楽しくなります^^
・・・
今回は、家計の基礎講座、最終回ということで、ぼくがいちばん大切にしている考え方、いつも心掛けていることをお話しました。
「ある分で暮らす」
それではこの連載を終わります。最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。また、普通の記事でお会いしましょう^^
牛込伸幸