超有名な「袋分け」はひと工夫が必要
おはようございます。
群馬県高崎市のFP牛込伸幸です。
今日も自分のできることを
たんたんとやっていきたいと思います。
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家計の現金を管理する方法に「袋分け」があります。
マネー誌を読む習慣のある方なら、一度は目にしたことがあるでしょう。
知らない方は「もぐり」かも!?ってくらい超有名です。
でも、この方法、そのままやると、いろいろ面倒なことが出てきます。
そうすると、「やっぱり、私にはムリね」となってしまうことも。
今回は、ぼくが実際にやっている「袋分け」をひと工夫した方法をお伝えします。
試しては挫折し、また試して、試行錯誤してたどり着いた方法です。
この方法に定着して、もう5年以上が経ちます。
ぼくのFP事務所のお客さまや、
ブログ、メルマガなどの読者さんにもご好評をいただいている方法ですよ。
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まず、ご存じないかたのために「袋分け」のご説明から。
「袋分け」とは、家計の現金を支出項目別に分けることです。
支出項目の例としては、こんなのがあります。
・食費
・日用品
・教育費
・美容費
・交際費
・レジャー費
・外食費
・医療費
・予備費
月の始めに、家計の現金の予算をそれぞれの支出項目に配分します。
支出項目ごとに封筒を作ることが一般的です。
そして、スーパーでお買い物をしたら、
「食費」の封筒からお金を出します。
ドラックストアでシャンプーを買ったら、
「日用品」の封筒からお金を出します。
かぜをひいて病院へ行ったら、
「医療費」からお金を出します。
ここで、困るのは清算です。
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スーパーでお買い物をして(自分のお金で立て替え)、
清算しようと思ったら、食費の封筒に1万円札しかない!
こうなると、清算ができません。
清算はせめて100円単位ではしたいですよね。
あとで崩してからでいいや~とやっていると、
ズルズル清算しないで溜まってしまいます。
そして、機能不全に。
だったら、封筒を持っていけばいいや!
とやってみたことがあります。
でも、レジでお会計をするときに、
スムーズさにどうも欠けます。
(ちょっと、恥ずかしいというのも)
仕事帰りに用を足すという場合もあって、
封筒をいつも持ち歩くのも大変です。
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こんなケースも。
仕事の帰りに、スーパーで買い物をしたとき、
ちょうどなくなっていた台所洗剤も一緒に買った。
こんなとき、食費の封筒と日用品の封筒の
両方から清算する必要があります。
これも清算が面倒になる原因の一つです。
複数の支出項目にまたがること、
また、どの支出項目か迷うことってありますよね。
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美容院って、毎月行くわけではありませんよね。
行った月は結構かかるけど、行かなかった月は支出はゼロ。
どう配分したらいいか?わからなくなります。
これは医療費も同じです。
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基本的な考え方は素晴らしい「袋分け」ですが、
ぼくの場合、そのままやったら挫折してしまいました。
そこで、試行錯誤しました。
でも、やめなかったということは、
やっぱり素晴らしい方法なんだろうと思います。
「残高を見ながら、その範囲でやりくりする」
これはやりくりの基本ですよね。
でも、家計の現金を一つのお財布でやると、
大ざっぱ過ぎて、管理ができない。
だから、食費、日用品…とそれぞれに
予算を立ててやるわけです。
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そこで、ぼくがやっている方法は、
まず、支出項目をしぼることです。
会社の経理じゃないので、
支出項目ごとの細かい支出を知る必要はありません。
できるだけしぼりました。
時期によって多少の変動はありますが、ぼくの場合は、
・食費
・レジャー費(外食含む)
・日用品(その他という感じ)
この3つは封筒でなく、専用のお財布を作っています。
お財布は清算がしやすいように、
1万円札でなく千円札が入ってます。
多くの銀行のATMで30千円と押すと、
千円札が30枚出てきますよ。
また、清算は100円単位にしています。
封筒にお札と小銭が一緒に入っていると、
残念な感じになってしまいます。
でも、お財布なら小銭も大丈夫ですよね。
100円単位の清算は、自分に有利になるようにしていいことにしています。
でも、この間、ちょっとおまけになったから、
今回は自分がちょっと遠慮しようか…みたいな感じで、
家族はやっているようです。
結局は自分たちのお金ですからね。
また、スーパーやドラックストアに行くときは、
できるだけこのお財布を持っていきます。
今はこっちの方が主流になっています。
スーパーは週に1回のまとめ買い。
ドラックストアは家の在庫をチェックして、
月に1回まとめ買いをしています。
もちろん、買い足しもあるのですが、
買い物の頻度が少なくなって、ムダ使いが減りました。
また、レジャーや外食に行くときも、
専用のお財布を持っていきます。
家族は「レジャー財布」と呼んでいて、
お財布は子どもたちに選んでもらいました。
(かわいいお財布なので、お会計のとき、ちょっと恥ずかしい)
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毎月、行くわけでない美容院や医療費は、
専用の封筒を作って、タンスで管理しています。
年間の予算を組んでそれを12ケ月で割って、
毎月、封筒に入れていきます。
そして、行った月はその封筒から出して、
行かなかった月はそのまま封筒のお金は繰り越します。
これが面倒なら、美容費、医療費、交際費、衣類などは、
いわゆる特別支出にしてもいいですよね。
要は必要最低限のことが把握できて、
しくみがシンプルで続けやすことが大切です。
牛込伸幸